新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、誠にありがとうございました。
2022年を振り返ってみますと、ウクライナ情勢の長期化、コロナ禍の継続と各国の規制変更などの影響が色濃く、まだまだ世界が平穏な日常を取り戻すには時間がかかると感じております。しかしながら日本国内においては、コロナ関連の規制緩和が徐々に進み、徐々にではありますがコロナ禍以前のコミュニケーションの形を社会が取り戻しつつあるようにも思われます。
2022年の当会の活動においては、MBAやDBA取得検討者からのお問い合わせなど、当会の活動目的に即した内容のご相談を承る機会が増えました。その背景には、昨今の激しいビジネス環境の変化に対応するため、ビジネスパーソンに求められる能力がこれまでよりさらに高度化していることがあるものと考えております。
2023年も、ビジネスを取り巻く外的要因としては、長期化するウクライナ情勢や終息が見通せない新型コロナウィルスの影響に加え、インフレの加速、米国をはじめとする各国中央銀行による金利政策の問題などがあり、ますます予測が困難な状況が見込まれます。このような不安定な環境下においては、企業としてもコストを投じて人材を育成する余裕が無くなります。結果として従来通り、もしくは小手先の改良案で人材育成を続ける企業は、国際的な競争力を失ってしまうことになるでしょう。
いま、将来を見据えるビジネスパーソンには、企業投資に頼ることなく個人投資によって「リスキリング」を行うことが求められています。経営管理に関する広範な分野の論理やフレームワークを包括的に学ぶことができるMBAは、このリスキリングのニーズを満たすことができる学位です。そのため、当会としても今年はよりMBAの啓蒙・推進を目的としたセミナーなどの各事業に注力し、少しでも多く社会の力になれればと考えております。
皆様におかれましては、本年もより一層のご支援と、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人 MBA推進協議会
代表理事 土屋 秀登